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男の流儀・・・を読む

2011年07月09日 23:56

                       (Please click this photograph)
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                          『大人の流儀』 伊集院 静

 波長が合う。 読んでいて理屈じゃなくてそう思われる文章がある。 私の記憶が正しければ・・・伊集院静氏の文章を読むのは初めてだ。 だが、とてもすんなりと読むことができた。 
 
 伊集院氏は、このエッセイの中でギャンブルと酒と喧嘩に明け暮れた自らの半生を語る。 私は、ほとんどギャンブルと接点を持たず、酒と喧嘩に溺れるようなこともなく生きてきた。 いや、酒はちょっと・・・。 他にも溺れたことが若干あったりはするが・・・。 ともあれ、伊集院氏の人生とはかなり違う人生を歩んでいる。 ましてや、夏目雅子、篠ひろこという花も名もある女優を伴侶に持った経験など・・・これなく。 そんな私ではあるが、とにかく伊集院氏の文章は、とても読みやすく(これは平易だということではなく、氏の文章の世界観に入り込み易いという意味で)感じられた。

 タイトルは 『大人の流儀』 ではあるが、氏の語る事は間違いなく 『(或る)男の流儀』 だ。 あえて (或る) と付記したのは、話しの内容にある意味偏りもあるし、ほとんど頑固親父的意見もある。 特に、食に関しては、確信的偏見に近い記述もあったリするからだ。
 だが、エッセイというものはそれでなくては面白くもなんともない。 エッセイが、まるで新聞のコラムか社説のような、きわめて一般的で大向うに受け入れられるような内容であるならば・・・そのまま新聞を読んでいればよろしい。 多少偏りがあろうとも、きめつけが強かろうが・・・その人独自の考えが色濃く文章に反映されているからこそ、わざわざ本を手にして読む価値があるってもんだ。 
 そう思っている私にとって・・・この一冊は、読み進むのが心楽しい本だった。

 昨日の記事に書いた “それがどうした” というフレーズが、なぜだかとてもお気に入りで。。。

 例えばこんなだ・・・

 
 ちなみに私はほとんど結婚式には出席しない。
 
 理由は簡単、統計を取ると出席した結婚式の新しい夫婦の内、離婚したカップルの確立が九十パーセントを越えていたからだ。
 「式に出てもらえませんか」
 「私が出ると必ず別れるよ」
 「・・・・・・・・・・・」
 相手はそれ以上言わない。
 それがどうした。



 などという用法で使われる(笑)  私も開き直りや居直り時に使いたいものだと思う(笑)


 本書の巻末には・・・亡くなってから25年経って、伊集院氏がはじめて夏目雅子さんの死について書いた 「愛する人との別れ~妻・夏目雅子と暮らした日々」 という一文がある。 きわめて感情を抑えた淡々とした文章だ。 そうやって書かないと、様々な感情が溢れ出してしまいかねないのだろう・・・そう思われることが文章の端々から伝わってくるような一文だ。。。
 本当に素敵な女性だったのだろう・・・そう思えてならない。 


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 もし、この本を手にして読むことがあるとするならば・・・決してこの巻末の夏目雅子さんについて書かれた文章から読むという愚を犯してはならない。 本書の中に、この文章への入り口となる文章があるからだ。 その文章を読んでから、巻末へと飛んで読むべきだと思う。 私は・・・そうした。 

 夏目雅子・・・1985年9月11日死去。。。 その短い人生で放った輝きは、数多くの人々の心の中で輝き続けている。

 ちなみに、その同じ日に今は亡き三浦和義氏が逮捕され、16年後の同じ日にアメリカで大変なことが起こった。 

 もうひとつおまけのちなみに・・・月は違うが、私の誕生日は11日である。。。 って、それがどうした。


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コメント

  1. エツコ | URL | O2PoHktQ

    こんにちわぁ^^

    奇遇ですね!
    先日、伊集院さんの「機関車先生」という文庫本を読もうと思い
    購入したばかりです。

    大人の流儀ですか。
    タイトルからして、興味深いものがありますね。

    得てして、伴侶に持った夏目さんとか、篠さんの事で
    注目されそうですが。
    それほど、魅力を持った男性だったのでしょう。
    そう思うだけでも、この本を読みたくなりますね。

    私のいいようで悪い性格は「人に影響され易いこと」
    それが、どうした。
    ですね^^(笑)

  2. 待雪 | URL | ARV1kx8o

    今日は7月11日ですねー。

    確率1/12・・・いや、9月ではないとのことですので、1/11。。。 って、それがどうした。
    ん? 何か使い方、間違えてますかねー? ハハハ・・・まあ、それも御愛嬌ということで~。

    今日の日中は、影じゃないところを歩くのは殺人的でしたが、夜ともなると意外と過ごしやすく、うっすら雲がかかった風情ある月が出ています。
    確率1/11が7月かどうかはさておき・・・この暑さ、からだには気を付けてくださいね~。

    そして、待雪姫のイニシャルは確かにMですが、それが何か?・・・じゃなかった。。。 それがどうした!
    (やっぱり間違えているような。。。) 

  3. Haru.Seion | URL | eyHudKB.

    エツコさんへ

    おぉ。。。
    伊集院静つながりで!!!

    なかなか面白い本でしたよ。
    ただ面白いだけではなく、考えさせられたり、深みを感じる本です。
    お奨めです。

    確かに・・・魅力のある男であることは確かなのでしょう・・・。
    が、この本では・・・どうも・・・わかんない。。。
    夏目雅子や篠ひろこは・・・伊集院氏のどこに惹かれたのか・・・。
    案外男にはわからないことやもしれず(汗)

    時には、「それがどうした」精神・・・必要なんだと思うです。

  4. Haru.Seion | URL | eyHudKB.

    待雪さんへ

    ははは。。。
    確かに1/11ですな!
    それは間違いないのだが・・・それがどうした?(笑)

    昨日も昼間から・・・なかなかいい風が吹いていたんですよ。
    暑中、涼あり。。。って感じの風で、そんな空気感が夜にもあるのやも?

    イニシャルMの待雪さん。。。
    別に・・・それがどうもしません・・・が?(笑)

    用法、そう間違っていないと思うでありんすよ!

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