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女性が描く女性の性(せい)と性(さが)

2010年11月10日 23:50

                       (Please click this photograph)
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                              今夕の残照
 冷たい風が吹いてはいたが今日も青空がの空。。。 陽の高いうちに撮り歩きたいなぁ~と思っていたのだが・・・時間が出来た頃には・・・今日も日没間際で。。。 ならばと、川に架かる橋を背景にした夕景を撮った。

 その夕景とはまったく、それはもう見事にまったく関係ないのだが・・・村山由佳が文字通り体を張って女性の性(せい)と性(さが)を描いた短篇集をご紹介。。。


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                      『アダルト・エデュケーション』 村山由佳


 男の私が読むのは・・・女性の性(せい)と性(さが)の深遠さをこっそりと垣間見るような・・・そんな気分になるようなストーリーもあったりした12人の女性のストーリー集だ。

 「不死鳥の羽ばたき」(このストーリーが装丁のイメージとなっているのだろう)というストーリーで主人公の女性がつき合っている男性には知らせずにタトゥーを彫る。。。 前述した著者が 「体を張った」 というのは・・・実際に村山さんもタトゥーを体に彫り、その過程の肉体の痛みや体に彫物をするという心理の動きを自分で経験した上で書いていたりするからだ。。。
 タトゥーを入れたことで・・・「私は自分で自分の道を行かなくてはならない。その初めの一歩を、消せない一歩としたことを後悔はしない。この先も、絶対に。」 と、著者はこのストーリーの主役の女性に語らせている。
 あるいは・・・村山さん自身も 覚悟 を決めたことがあったのであろうか・・・?

 この12のストーリーに登場する女性は・・・それぞれに秘めた性(せい)の衝動なり、普段は誰にも見せないであろう性(さが)を抱え込んで生きている。 それぞれのストーリーによって程度の差こそあれど・・・それらは著者の村山さんの心の中にあるものであろうし・・・きっと多くの女性の心の中にもあることなのだと思う。。。
 だからこそ・・・男である私が読んでも飽くことなく読めた。 12のストーリーの中には幾分デフォルメされた 女のなんたるかを知っているつもりでも、実情はそうでもない男 も登場するのだが・・・少しでもそんな男から脱却するために男性諸氏にもお奨めできる本かなとも思ったりする。 

 あとがきの著者の言葉・・・きわめて潔く・・・それはもう爽快なほどに。。。


 「もう、この際、いっさいのエキスキューズを抜きにして、とことん放漫に言い放ってしまおう。肉体を伴わない恋愛なんて、花火の揚がらない夏祭りみたいだ!と。
 恋愛に、年甲斐や分別など邪魔なだけだ、とつくづく思う。幾つになったとしても、恋はひとつ残らず特殊で、予測不可能で、無数の <初めて> に溢れている」
                                 『アダルト・エデュケーション』あとがき より一部抜粋



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 SEXをあからさまに描いた短篇集という意味では、『花の咲く音』で紹介した 『SEX ~ 好きな人とたくさん ~』 石田衣良 著 と通じる部分もあるのだが・・・そこはやはり男性作家と女性作家という性の違いによる視点の違いが感じられる。
 石田衣良さんは 男と女、愛し合う二人、たまたま袖触れ合うようにして交差した二人とシュチュエーションは様々だが、あくまで 「ふたりの間に存在するSEX」 を描くという視点が感じられるが・・・本書はそれぞれのストーリーの主役の女性の内面に潜っていったり暴いたり・・・と。
 双方に通じる事は・・・軽薄なエロにならないように注意深く書かれていることと、決していやらしくない文章。。。

 男が読んでも感じること多々ある本だと思う。 実際、私もそうだった。 いろんな記述に頷いたりもし た。。。
 こんな記述がある


 「・・・ 頭のいいひとほど、妄想もすごいんです。想像力が豊だから。 ・・・」
                           『アダルト・エデュケーション』~「誰も知らない私」より>一部抜粋



 この記述など・・・思わず そうだ! と言いたくもなりそうな・・・多年、私が思っていることと合致する記述だったりした。 それ以外にも様々感じたことがあったのだが・・・それらはちゃんと私の心の中にしまっておこう・・・っと!(笑)

女性にとっては、12のストーリーの12人の女性の誰かに強い感情移入ができたりするかも・・・? という読み方もありだと思う。

 村山さんにはこれからも 女性ならではの視点 でこれからも臆することなく・・・こういうキレのいい短編に挑んで欲しいと思う。


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コメント

  1. ヘルブラウ | URL | 3aIfgQJk

    この本を

    読んでみたくなるようなご紹介ですねっ!、

    Seionさん、後で気がつくとはおもうのですが、
    途中から村山が山村になっていますよん~・・・笑

    橋の向こうの夕陽がきれいですねぇ~

  2. Haru.Seion | URL | -

    ヘルブラウさんへ

    ははは。。。
    ホントだ~ いつの間にか、村と山が逆さまになってました~
    たぶん後でも気付かなかったと思うです。(笑)
    教えていただいてありがとうございました!
    速攻、直しました~

    なかなか面白い短編集でしたよ~(⌒_⌒)

    夕陽を撮ったのは・・・明るいうちに撮れなかった鬱憤晴らし・・・かな。。。(^_^;)

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