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『恋しぐれ』・・・愛しくも感じられる7編の物語

2011年11月26日 23:45

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                         初冬の宵闇・・・桜花しぐれ?

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                            『恋しぐれ』 葉室 麟


 淡々と、そして繊細に綴られる様々な恋情。。。 成就する恋ばかりではない。 だが、どの物語もじんわりとあたたかな心持ちにさせてくてる。 
 それは、決してそうしようと意図されたものとは思えない。 結果としてそうなるって感じだ。 葉室麟が綴る文章がを好ましく感じる人にはわかってもらえる感覚だろうと思う。

 葉室麟の小説が好きだ。 その文章が醸しだす雰囲気が好きだ。 それは 『いのちなりけり』 を読んで以来、ずっとだ。 なぜ 『いのちなりけり』 が映画j化されないのか不思議に思う。 映像化したら華のあるシーンがたくさんあるのに。。。 とはいえ、安易に映像化して欲しくないし、近年は時代劇監督のようになった人情が売りらしい巨匠殿になど監督されては・・・ちょっと嫌だ。 いや、ちょっとじゃないか(笑)
 ともあれ・・・私は、葉室麟の文章、小説が好きだ。

 与謝蕪村が50歳近歳の離れた若い祇園の芸妓にいれあげた。。。 その恋に蕪村の友人、弟子たちは賛意をもてないでいた。。。 そこを入り口に蕪村の周辺の人々の恋情が語られる。。。 一話一話が独立した物語ではあるが・・・蕪村という存在を縦軸に繫がった物語集となっている。。。
 その一話一話が愛しくも感じられ、あわてて読む気にはなれなかった。 一話読んでは、その余韻を味わえる時間の余裕がある時にしか読む気にならなかった。 
 やがて・・・最後の物語で導入に語られた蕪村の恋に話しが戻ってくる。。。 密やかに、そして静かに語られる二重のどんでん返し・・・。 だが、それは読む者に驚きを与えるものではない。 むしろ、心の襞に沁み込んで、穏やかな気持ちにさせられてしまうような。。。 もちろん切なくもある、 だが、悲しいという短絡的な感情に訴えるのではなく、むしろ人の 「情」 の深さに思いを馳せるような心持ちになりけり。。。

 一度読んだだけでは、味わい尽くせたとは思えなく・・・またしばらくしたら読んでみようと思っている。 


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