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菩提業の道場 六十五番札所  由霊山 三角寺

2014年06月29日 23:53

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 六十五番札所の門前、石段下にある駐車場に着いたのは、午後5時の20分前ほど。 寺近くの道は、かなり険しい車道だが、この日は日本で一番険しい有料道路と言っても過言ではない横峰寺への道も走っているので、険しいといっても走る距離はそんなに長くないので意外と気にならなかった。
 
 石段を登り、鐘楼門をくぐって・・・まずは納経所に向かった。 本来は参拝してからご朱印と印をいただくのだが・・・もう5時が迫っていた。 参拝している間に納経所が閉まってしまっても困るので、先にお願いすることにした。 その際 “もう5時になってしまいますけど、参拝させていただいていいですか?” と納経所のお坊さんにお聞きすれば “どうぞ、ゆっくりご参拝ください” と仰っていただけで・・・一安心。 というのも、他の札所で5時を過ぎたら閉門する所もあったからだ。 聞けば、夜中出入り自由にしておくと悪さをしたりする輩もいるし、近年は仏像などの盗難も心配だし・・・とのこと。 なんとも罰当たりな人たちのいることか・・・と、思わずにはいられない。


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菩提業の道場 六十五番札所  由霊山 三角寺(愛媛県西条市洲之内甲1426番地)

宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観音
創建年 (伝)天平年間(730年‐749年)
開基 (伝)行基
アクセス  寺近くの山道は険しい。対向車に注意が必要。

 寺伝によれば天平年間に聖武天皇の勒願により行基が開基したとされる。 空海が来訪した際、本尊である十一面観世音と不動明王を刻み、三角形の護摩壇を築き21日間降伏の秘法を施したとされる。
 三角寺の寺号はこの護摩壇に由来する。境内には三角の池が残り、そのときの名残とされる。
 嵯峨天皇が本尊を深く信仰し、寺領300町歩を下賜し、堂塔を建造したとされ、往時は12坊を持ち、七堂伽藍を備えていたという。
 天正9年の長宗我部元親軍の兵火で焼失し、現在の建物は嘉永2年に再建されたものである。


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 参拝後、境内の花も愛でさせていただいた。
 冬桜が咲き始めていた。 午後5時を過ぎて、お遍路さんの姿も無い静かな境内に咲く冬桜・・・とても静謐な感じがした。


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 百合の花も。。。 すっかり翳った山寺の境内に咲く百合の花。 凛とした美人が静かに佇むような雰囲気で。。。


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 境内を出て、石段下に停めた車のバックドアを開けて腰を預け、次第に夕闇が迫ってくる山並みを眺めていた。 地元の人がオートバイで通り過ぎるときに “ご苦労さん” と声をかけてくれた。
 この日も10月にしては暑かった。 まず汗を流したくて、最寄の温泉施設へ向かった。 料金を払う際に、フロントの若い女性に “ポイントカードをお持ちですか” と聞かれたので、“いや、持ってないです” と答えると、“お作りしましょうか?” と聞かれた。 この地でポイントカードを作ってもなぁ・・・と思い “いいや、いいです。たぶんもう来るjことはないから” と言うと・・・フロントの女性は怪訝な顔に。 そりゃそうだ。 まだお風呂にも入っていないのに “もう来ない” と客に言われたらねぇ(汗) これは言葉が足らなかったと “遠くから来ているので、もう来れないんじゃないかなと思って” と意を伝えた。 フロントの女性は、安心したような、納得したような表情になって “どちらからお越しですか?” と聞いてきた。 “愛知から” と答えれば “お遍路ですか?” とフロントの女性。 やはり四国の人にとっては、遍路する人と接するのが日常の中に溶け込んでいるんだと感じた。
 そんな話をしたから、ゆっくりと温泉につかって汗を流した後に・・・フロントの女性に “この辺りでまだ食事が出来るところあります?できれば美味しくてお勧めの店” と尋ねた。 時刻はもう8時になろうとしていた。 その時間になれば、閉まっている店も多いだろうと思って聞いたってわけだ。 するとフロントの女性は  “うちのレストランでもまだお食事できますけど・・・” と言った後、少し前のめりになって私に顔を近づけるようにして小声で “少し海の方に下っていただいて・・・” と、国道11号線沿いのうどん屋さんを教えてくれた。 他の店を紹介したなんて内緒ですよ・・・みたいな笑顔が可愛かったりした。
 
 フロント女性が教えてくれたうどん屋はナビで問題なく行けた。 “古くて小さな店ですけど美味しいですよ。遅くまでやっているし。小さい頃から家族でよく行く店なんですよ” と、フロントの女性が言ったとおり、小さな店だった。 店の前にある数台の駐車スペースに車を停めて暖簾をくぐって店に入った。
 店には客は誰もいなった。 店の奥の小上がりの座敷のほうは照明も消されて暗い。 やっているんかなぁ・・・と、ちょっと不安になって “こんばんわーまだ大丈夫ですかぁ~” と声を掛けると・・・小上がりに寝転んでいた店主と思われるおじさんが “あっ、はいはい、どうぞどうぞ” そう言いながら飛び起きた。 うたた寝してたんかい(笑)
 うどんを注文して、テーブルで四国八十八ヶ所のガイドブックを広げて、明日の予定などを確認していた。 そこに、おじさんがうどんを持ってきてくれ “お遍路だね。感心だね~どちらから?” と。 “愛知県から” と言うと “遠いところから・・・そりゃますます感心だね~” と。。。 感心されたよ(笑)と思いつつ、うどんを食べていた。 美味しいうどんだった。 フロントのお姉さん・・・ありがとう! などと思ってうどんを食べ続けていると、店主おじさんがこちらにやってきて “ほい。お接待!” と言ってテーブルに皿を差し出した。 皿の上には、握りたてのおにぎりが二個。 “これ食べて明日もお遍路がんばってや” と。 ありがたい気持ちで食したおにぎり・・・おいしかったぁ。。。
 隣のテーブルのイスに腰を下ろしたおじさんに “今晩はどこで泊まるの?” と聞かれたので “まだ決めてないけど、観音寺のビジネスでも探そうかと思って” と答えた。 この日は、正直何処まで行けるかわからなかったので、宿を決めてなかったのだ。 “明日は何処から打つの?” とおじさん。 “雲辺寺” と答えれば、“観音寺に泊まったら、ちょっと戻ることになるやんか。それだったら、雲辺寺のロープゥエイ乗り場近くまで入って車で仮眠すりゃいいよ。あの辺りは路駐でも大丈夫だし、朝一番でロープウェイで雲辺寺に上がると気持ちいいしなぁ~。そうするお遍路さんも多いよ” と、おじさん。 その案を採用することにした。
 おじさんに礼を言って店を出て、コンビニでビールと朝ごはんのサンドイッチなどを買い込み、雲辺寺のロープウェイ乗り場に向かった。 山の中腹にあるロープウェイ乗り場付近は真っ暗で・・・・ちょっと怖いくらいだった。 近くにある戦時中の砲弾訓練の監的哨跡を保存した公園のようなスペースに車を入れて車中泊の場所を確保。 ヘッドライトを消すと・・・暗い分だけに星が綺麗だ。 車から外に出て、星空を見上げながら・・・ビールをグビッと! 公園を歩いていると・・・暗い影に見えるような監的哨跡から ウゥゥゥゥ~ と低いうなり声が。 犬がいるらしい。  監的哨の番犬として飼われているのかと思い、それ以上監的哨には近寄らずに菱空を見上げ続けた。 とても綺麗な星だった。 翌朝起きたとき、監的哨を見ると・・・大きな犬が横たわってこちらを見ていた。 番犬かと思ったら・・・繋がれていない野良犬のようで・・・さすがにちょっと肝を冷やした。 まぁ、朝食のサンドイッチを投げ与えて懐柔し、野良君のネグラに泊まらせてもらった一宿の恩義を伝えては置いたが・・・。こうして、なんだかんだの流れで、お遍路旅二度目の車中泊の夜を過ごすことになった。(三角寺から六十六番札所まで、車道約20.5km)


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